デンマークに学ぶ、『短く働く生き方』へのライフシフト
北欧・デンマークの「競争力も幸福度も高い」社会は、どのようにして育まれてきたのでしょうか。
その鍵となるのが、私たちの“時間の使い方”にあるのではないか——。
そんな問いをテーマに、デンマーク在住のジャーナリスト、井上陽子さんの新刊『第3の時間:デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術』(ダイヤモンド社)の来日トークイベントを開催します。
井上さんは、日本の新聞社で20年近く長時間労働の日々を送った後、デンマークに移住し、午後4時台がラッシュアワーという働き方でも豊かな経済が成立していることに強い関心を抱きました。
それ以来、「短時間労働でも豊かな社会」の仕組みと、その根底にある価値観を探索しながら、精力的に取材をしてこられました。
新著では、デンマークの経済と幸福度を支える“時間”の捉え方について、豊富な現場取材や、ハーバード大学で学んだ心理学の知見も交えながら、丁寧にひもといています。
本のタイトルにもある「第3の時間」とは、仕事でも休息でもない、そのあいだに静かに息づく自由な時間のこと。
それは、人間関係を育み、コミュニティの健全さや社会の回復力を支える、大切な“余白”でもあります。
今回のイベントでは、井上さんがデンマークで見つめ続けてきた“時間の使い方”を入り口に、
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・午後4時台に帰るような働き方は、どのようにして可能になっているのか
・「時間の豊かさ」と北欧の幸福度の高さは、どう結びついているのか
・そして井上さん自身は、どのようなプロセスを経て長時間労働から抜け出したのか
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そんな問いにふれながら、これからの私たちの生き方を、一緒にゆっくりと考えるひとときをつくりたいと思っています。
井上さんはコペンハーゲン在住で、はぐくむ湖畔のコミュニティディナーがインスピレーションを得ている「アブサロン」もよくご存知です。
新刊にまつわるお話はもちろん、デンマークでの子育てや暮らし、在住10年を迎えた生活の実感など、参加者のみなさんと語り合いながら、等身大の経験をシェアしていただく予定です。
時間の使い方を見つめ直したい方、北欧の生き方・働き方に関心のある方、そして新しい「社会のかたち」を探している方。
どうぞご一緒に、このひとときを味わいましょう。
▼開催イメージ

●開催概要
日 程:12月13日(土)
時 間:19:30-21:00
会 場:はぐくむ湖畔(世田谷・東松原)
京王井の頭線「東松原駅」徒歩1分
参加費:¥2,000(1ドリンク付き)
定 員:20名
〜〜コンテンツ(予定)〜〜
・オープニングトーク(井上さん紹介/新著”第3の時間”紹介)
・井上さん特別トークセッション
・グループダイアログ/感想のシェア
・Q&Aタイム
※トークイベント後(21:00~)に30分程度のミニ交流会を実施予定です。
希望者は1オーダー制(ドリンク/軽食)でご参加いただけます。
じっくりと最後までお楽しみください。
●登壇者プロフィール
▼メインスピーカー
井上陽子(いのうえ・ようこ)
ジャーナリスト、コミュニケーション・アドバイザー
筑波大学国際関係学類卒業後、読売新聞社に記者として入社。社会部で国土交通省、環境省などを担当したのち、ワシントン支局で特派員を務める。読売新聞在職中に、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了。2015年、妊娠を機に夫の母国であるデンマークに移住。ビジネス・インサイダーなどメディアへの執筆のほか、デンマークの経済社会や働き方に関する講演、日本とのビジネスに取り組むデンマーク企業のサポートなども行っている。共著に『「稼ぐ小国」の戦略 世界で沈む日本が成功した6つの国に学べること』(光文社新書)。
▼モデレーター
佐野大地(さの だいち)
はぐくむ湖畔 店主
株式会社はぐくむのコアメンバー。コミュニティカフェ「はぐくむ湖畔」とシェアハウス「サニー」の運営を中心として、豊かなつながりがはぐくまれるまちづくりを進めている。また、はぐくむ認定コーチとして8年間活動しており、コーチングを軸とした対話の場作りや1on1のコーチングセッションも担う。